旧・日本国有鉄道(国鉄)で設定した当初、高齢者や身体障害者を対象にし、他の座席と区別するため、新幹線の座席に使うシルバーグレー色の予備布地を利用してシートを設定した事からシルバーシートの名前を付与した。
私鉄など他の事業者については座席表地の色については必ずしも踏襲していないが、識別マークはシルバーシートを引き継いだ。
呼称は「シルバーシート」「(お年寄りや体の不自由な方の)優先席」とまちまちであった。
しかし、近年では利用対象を高齢者や身体障害者以外にも、怪我人、妊婦、乳幼児連れなど、一時的に何らかのハンディキャップを持つ人に拡大するため、
高齢者専用を思わせる「シルバーシート」という名称から、
各鉄道・バス事業者共「優先席」への変更が全国的に進んでいる。
関東地方と近畿地方の鉄道事業者やJRグループでは、
心臓ペースメーカーなどを装着した人への配慮のため、
この優先席付近では携帯電話の電源をオフにするように呼び掛けている。
ペースメーカーに携帯電話からの電波を当て続けると、
まれに作動が不安定になる事が実験で確かめられた。
また、携帯電話のマナーを強化するため、近年大手私鉄などで
優先席付近のつり革を白色からオレンジ色のものに変更する会社も増えて来ている。
札幌市交通局(札幌市営地下鉄)では、優先席にあたる座席を「専用席」としている。
ラッシュ時間帯でも若者や健常者が座る事は稀である。
車内での携帯電話は全面電源オフを呼び掛けている
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